繊細な睡眠を評価するために
自然な睡眠で計測可能な脳波計を使用
多くの人にとって睡眠はとても繊細。ちょっとした環境の変化で影響を受けます。あなたの「本当の睡眠」を調べるなら、自宅で、いつもの寝具で、違和感なく脳波を計測することが必要です。そのためには、脳波計が睡眠の邪魔になってはいけません。
PGVの脳波計なら、とても軽量・コンパクトかつワイヤレスなので、違和感を最小限に抑え、あなたの普段通りの睡眠を計測できます。
睡眠解析における脳波データの有用性
睡眠中に脳波を計測しない限り「睡眠の状況」を精確に知ることができません。
通常、脳波を用いた睡眠ステージは、終夜睡眠ポリグラフィー検査 (PSG)* を利用し、医師や臨床検査技師の目視により判定されます。入院検査となるため被検者の負担は大きく、長期間にわたって睡眠状況を追跡することは非常に困難です。

* 終夜睡眠ポリグラフィー検査 (PSG) とは
睡眠時の脳波、眼球運動、心電図、筋電を計測し、睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害、睡眠時随伴症などの睡眠障害の診断に用いられます。脳波計、鼻・口の気流センサー、胸郭・腹壁の動きをみるセンサー、心電計、パルスオキシメーターなどを装着し、被検者に大きな負荷がかかります。
PGVの睡眠解析に共通の"3つの特徴"
共通1. 医療機器認証のコンパクト脳波計
脳波計がコンパクトで、額に装着することで有線部分を極力省いた仕様となっており、より自然な睡眠が計測可能です。
生体に優しい伸縮自在な3チャンネル電極を使用したこの脳波計は、医療機器認証を取得しており、優れたノイズ除去技術を搭載。
従来型の標準脳波計との波形比較でも、波形間の相関係数は0.98以上と、精度の高いデータ品質。研究データの信頼性にも貢献します。
共通2. 計測者に優しいユーザビリティ
脳波計は、ワイヤレス制御を採用。ケーブルが邪魔になって眠りを妨げることが比較的多いとされる有線制御方式よりも自然な計測を実現しました。
手間をかけずに簡単に装着できるよう設計されており、計測者自身で電極および脳波計を装着することが可能です。
また、小型軽量なため、装着時の負担感や煩わしさを感じさせず、寝返りも打ち易くなっています。計測を中断することなく、脳波計測中でもトイレに気軽に行くことが可能です。

ワイヤレスで計測
共通3. 精確な計測。迅速な解析
医療機器認証を取得済の脳波計で計測した、正確な脳波データを、アプリからリモートでアップロード。
そのデータは、睡眠学会認定の睡眠検査技師のステージ判定結果を教師データとして構築したAIモデルにより、自動的に睡眠解析され、数時間で「脳波生データ・解析結果の特徴量データ・睡眠評価レポート」をダウンロード可能です。

研究にとってキーファクタとなる、精確な計測とデータ回収、およびレポーティングまでが、スピーディに可能です。
NEW
2023年12月に、睡眠ステージ判定モデルを改善しました。
新モデルでは、AIの学習用に、20~50歳代の男女、年代、性別がほぼ均等になるよう、偏りを改善したデータを使用し
・Accuracy(正確度):0.86
・各ステージの判別精度:覚醒0.84、REM睡眠0.88、浅睡眠0.86、深睡眠0.84
※浅睡眠:non-REM 1およびnon-REM 2、深睡眠:non-REM 3
となりました。
詳細はこちらのNEWS記事をご覧ください。
特徴1: 定額で解析無制限
前記の特徴を活かした脳波による睡眠解析を、シンプルにご利用いただけます。
月単位の定額制で、その間の解析データ数に制限はなく、無制限に解析可能。
(ただし、単回使用の脳波計用電極が別途必要です。)
サービス料金
お問い合わせください
※ 脳波計のご利用は購入またはレンタルからお選び下さい。睡眠解析料の他に別途、脳波計及び消耗品の費用をご負担頂きます。
特徴2: レポートと生データの返却
しかも、AI解析の結果レポートは、データのアップロードから最短数時間以内*に、クラウドから取得可能になります。
<提供レポートとデータ>
- 睡眠解析レポート
- PDF: 睡眠ステージ、睡眠指標レポート
- CSV: 睡眠ステージ、睡眠変数
- 睡眠時の脳波データ(生データ)
- CSVおよびEDFフォーマットによる各電極の電圧値(μV)
* データ量によって時間は変動する場合があります
** 本サービスに用いる睡眠解析プログラムは、疾病の診断、治療、予防を目的としておらず、研究目的にのみご利用が可能です。
提供実績
- 学術研究機関
- 臨床試験受託会社
- 企業の研究開発部門
- 健康経営企業
- 農研機構SIPプロジェクト (国立研究開発法人による延べ1万人の規模での睡眠計測調査プロジェクト)
特徴2: 研究目的に合わせ柔軟に支援内容をカスタマイズ
大規模な睡眠計測試験でのサポート経験を通じて培ったノウハウを基に、お客様の研究目的に合わせ、最適なプランやオプションをご提案いたします。
下記に標準となる提供プロセスをご紹介します。
サービス料金
受託の内容により変動します

1.試験計画
お客様との意見交換を通じ、お客様の課題を理解し、課題解決に向けた脳波試験・解析アプローチや実施ステップを検討します。
検討結果を基に、脳波試験計画・プロトコルの概要や費用を提案いたします。
脳波試験計画・プロトコルを確定し、外部CROの選定を含む実施体制を整備したうえで、脳波試験に係る契約を締結します。
3.試験準備
試験準備として、的確にデータ収集ができるよう詳細な試験運営手順を作成し、予行演習をします。
また、倫理審査の実施、脳波計の装着などをサポートいたします。
4.試験実施
試験を実際に行う際の被験者管理や物品管理のノウハウを含め、実際のタスクをサポートいたします。
5.結果データ分析
データアップロード後自動的に実行されるAI解析はもちろん、統計解析を含めた包括的なデータ分析によりサポートします。
6.結果まとめ報告
以上の結果をまとめた、試験全体の分析結果のまとめを作成サポート可能です。
試験運用計画の実績例
農研機構 SIPプロジェクト
生活習慣と睡眠の関係性の研究
8,500夜超
大学医学部 (精神・神経科)
新うつ病療法の睡眠への影響
200夜
大手製薬企業
抗てんかん薬治療の睡眠への影響
240夜
地方自治体実証実験
照明の睡眠の質への影響
225夜
その他
国立大学 小児科・糖尿病内科
・麻酔科・産婦人科、
私立大学 スポーツ関連学部、
大手寝具メーカー 等
プロトコル例
15名ずつ、3拠点で下記プロトコルを3回繰り返し
